コミュニケーション支援ブログ

難病や重度障害者のコミュニケーション支援の情報を集めたブログです

腕を保持して操作する。(2)

腕を吊って機器を操作しているイラストレーターのくぼりえさんを紹介します。
コメントを頂いてます。

「麻痺はありませんが、腕力や握力の筋力低下が進み、テーブルの上に手を置くと重力と摩擦で動かなくなってしまい、いろんな作業ができなくなりました。

ですが、手がわずかに動きますので、自作の手を吊るリフトを作り、可動域が狭いことを解消し、重力と摩擦がフリーになるようにして動きやすくしています。

移乗用の介護用リフトに、筒状の布と板状の物(キャンバスボードの切れっ端。厚紙のようなものです。)で作ったブランコをぶら下げて、そこに手を乗せると、Apple Pencilを使って絵を描いたり文字入力など、iPad Pro全般の操作が可能になりました。

高さは、緑色の電動リモコンで大まかな位置調整をしてから、手動で高さを変えられるリング(充電切れや故障時などに備えられている装備です)を回して微調整します。

それでも、画面の隅々までは、手が届きませんので、届かない部分は、左手や足につけたスイッチでアクセシビリティ機能のスイッチコントロールを利用して操作。スイッチコントロールApple Pencilを併用するには、パームリジェクション機能をオフにする必要がありますので、画面に接触する指には、テーピングをして誤作動を防いでいます。

YouTubeで作画方法を公開しています。何かのヒントになれば幸いです。チャンネルは、rie kubo です。

Adobe Photoshop Sketch】(Apple PencilとiOSスイッチコントロール併用) iPad Proで花の輪郭を描く
https://youtu.be/dlMEPtIPQzQ

Adobe Photoshop Sketch】(Apple PencilとiOSスイッチコントロール併用)iPad Proで花の色を塗る
https://youtu.be/o4_q4o6oLLQ

 Apple Pencilの練習1(iOSスイッチコントロール併用)【Procreate】でスニーカーを描く
https://youtu.be/GOxpbrzjtB4
Rie
Rie Kubo
追伸です。手をぶら下げている筒状の布は、マジックテープやクリップ等を利用して、ここでも微妙な高さ調整ができるようにしています。アトリエ用の道具は、両手を吊っています。」

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投稿・chapa